大阪産業大学 基礎演習3 「RC造住宅の設計」
宿題提出のフォーマット
※ 随時更新しているので、チェックしてください。
5/5 14:30更新
宿題提出のフォーマットについて説明します。あくまで毎回の授業の宿題についてです。(最終提出図面・模型はより高度な水準で行ってください。)
下記事項を守るように。
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■ 図面について
① 寸法及び図面名称を明記すること。寸法の数字表記はフリーハンドでOK。(テンプレートを使わなくても良い)
平面図ではX方向・Y方向の寸法、断面図ではGL、1FL、2FL、RFL、天井高、階高の寸法を明記すること。
※平面図では、壁芯や柱芯を寸法の通り芯とする。
断面図では床芯ではなく、床又は天井の表面を追い出し地点とする。
天井には下階と上階の間には、原則として床スラブに加えて「天井ふところ」があることを念頭に入れてください。
天井ふところに、空調・給排気・電気・照明などの配線が通ります。
さらに、断面図にはGL及び敷地中央の3mの段差・砂浜のラインを描くこと。
断面図に関する資料をよく見てください。
② 敷地ラインを描くこと。配置図・又は配置図 兼 1階平面図には必ず隣地境界・道路境界を描くこと。
また、配置図・各階平面図にはオリエンテーション(北マーク)と共に、海側の矢印を明記すること。
③ 1階と2階で建物の大きさや位置が変わっている場合は、1階平面図では上部の2階輪郭線を点線で、
2階平面図では1階部分の見えがかりの輪郭線を実線で表現すること。
④ 図中にメモやコンセプト、矢印で伝えたい部分やデザインの方向性を強調する。
こうしたいという思いや解説は図面の中で描いてもらっていて構いません。
スタディやエスキス時点での草案においては、そういうメモがある方がこちらも理解しやすく、アドバイスしやすいです。
⑤ 階段のUP・DN(DOWN)を明記してください。極端に狭い階段はだめです。
また幅広い階段については、使われ方などの理由も明記すること。
配布している階段・通路・スロープの資料を熟読し、理解に努めてください。
図面は相手にわかりやすく表現する必要があり、そのためのルールがあるのでしっかりと守って制作してください。
■ 計画について
設計の手順として決まったものはありませんが、
A.どういう建築にしたいかコンセプトやアイデアを立案 → B.敷地における配置計画 → C.同時に外構計画 → D.大まかな空間構成 → E.諸室の計画
A~Eの作業を何度も繰り返し重ねることで、徐々に案が洗練されていき、コンセプトが明確化され方向性が定まっていきます。
余分な情報やそぎ落とされ、効率化と合理性が図られ、機能性を備えた空間構成が見えてきて、詳細な内部空間の計画に移ることができます。
決して、最初から設備ユニットの位置から決めたり、案を固定化してしまわないこと。
何度も繰り返して案を見つめ直し、練り直して進めることが重要です。
宿題で提出する図面では、過剰に丁寧な作図をする必要はありません。最終提出はできるだけ繊細で、美しい図面が要求されます。
① 2つの矩形 それぞれの機能・空間構成の説明を明確にする。作品の設計種子・コンセプトは絶対に明記してください。
どれとどれ(2つの矩形それぞれ)が何を表現しており、互いにどのような作用・影響を及ぼしているか。
② 置かれる家具を想定して、内部の計画を考える。
ACTUSや無印良品、Cassinaなどのウェブサイトに様々な家具があるので、リサーチしてください。
家具の寸法や数量、それを置く位置などを考慮した上で、内部空間の広さや狭さを設定してください。
ダイニングが広すぎたり、リビングが狭すぎたり、ベッドルームがベッドだけで占領されてしまったり、
支離滅裂な計画にならないためにも、家具の幅・高さ・奥行きを把握した上で、その周辺の動線スペースや
空間相互の関係性を考慮してください。バランスの良い家具配置・レイアウトも設計で重要な部分です。
③ 扉の開き勝手や大きさ・位置に敏感になること。
扉の開け閉めをするときにリビングやダイニングからトイレの内部が見えてしまったり、
狭い通路を塞いでしまうような開きドアの幅や開き方向の設定をしてしまうと、それだけで計画がまずく見えてしまいます。
扉の幅寸法の設定や、開き戸・引き戸の選択には十分注意してください。
④ 階段の設定がきちんとなされていないので、寸法・段数・蹴上・踏み面の寸法を正しく理解して、計画に落とし込むこと。
⑤ 壁厚は、外壁150~200mm、内部の壁や設備ユニットの壁は100~150mm程度で表記してください。
デザイン的に分厚い壁にしたい場合は、この限りではありません。
⑥ 延床面積は約100㎡として設定しています。80㎡~120㎡(上下20%内)で納めてください。
提出時は、各階面積を明記すること。
極端に狭かったり、広かったりすると条件違反となります。床面積には庭・中庭・テラス・バルコニー・ポーチなどの
屋外・半屋外空間は算入しません。本課題では、完全屋内部分だけを床面積として算入することとします。
(注意:建築基準法では、外部でも算入する場合、用途によっては内部でも算入しない場合があります。)
⑦ 敷地全体を計画すること。建築部分だけでなく、敷地全体が本課題の設計範囲です。
建物単体のデザインしかしていない案は、50%しか設計をしていないものと判断します。
駐車場(駐輪場)・庭・テラス・中庭・ウッドデッキ・水盤・家庭菜園・玄関までのアプローチ空間・その他、
こういう機能・空間が必要と思われる要素を外構計画として考えて、デザインしてください。
⑧ 3mx3mの設備ユニットは解体しない。すでに、何人か提出されている案の中で、このユニットを解体している案がありますが、これは条件違反です。再度、課題説明文を熟読してください。
■ 模型について
① 土台を作ること。敷地の大きさだけでなく、少し広めの土台に、今回の敷地ライン・海・道路の方向が分かるように。
北マーク、敷地ラインはペンで明記してください。北マークだけでなく北が道路側・南が海側です。
② 駐車場・外構(植栽や庭)のエリアを計画すること。駐車場の範囲が分かるように。
庭については樹木等の模型表現は詳細には要求しませんが、鉛筆・ペンでエリアが分かるように。
※これは図面でも同じことです。
■提出用の写真・画像について
①図面は真上から撮影してください。平面図は各階図面が同じ画面1枚に納まるように。断面図は別の画面1枚に納まるように。
※どうしても難しい場合は別画像になっても構いません。
②模型は真上及び様々な角度で5枚程度用意して送ってください。